「タイミング法」の当たり日は排卵日ではなくいつなのか?

悩んでる人
まずはタイミング法で排卵日を狙えってよく聞くけど…

この記事でわかること

  1. タイミング法とは
  2. タイミングの取り方
  3. タイミング法で気をつけること

この記事の信頼性

yacco*プロフィール

この記事を書いているわたしは、栄養士歴17年の元産婦人科勤務栄養士です。退職後はボディケアセラピストと並行してフリーランスの栄養士として母乳育児や妊活相談にのっています。

目次

タイミング法ってどういうもの?

タイミング法ってどういうもの?

不妊治療の記事↓で、不妊検査で異常が見つからなかった場合に最初に取り組む方法だとお伝えした「タイミング法」。名前は聞くものの、どういうものか知っていますか?

https://yacco515.com/funin-chiryo/

こちら↑の記事ではさらっと書きましたが、タイミング法は不妊治療に通っていない人でも赤ちゃんが欲しいと思った時に自分で取り組める方法なので、こちらで別記事として書こうと思っていました。

まずここで、妊娠の仕組みをおさらいしましょう。

https://yacco515.com/ninshin-shikumi/

妊娠するには女性のカラダの中の卵管で精子と卵子が出逢って受精をし、そのまま卵管を通って子宮に着床するという一連の流れがあります。まず最初に受精する必要があるんですね。

タイミング法とは、簡単にいうと

精子と卵子の受精しやすいタイミングを狙って性行為をする方法

そのまんまですね。

精子と卵子はいつでも受精できるわけではなく、それぞれ『受精可能な時間』というのがあるのでそこを狙って性行為を行う、というのが妊娠への第一歩なんです。

タイミングの取り方

タイミングの取り方

では、実際にいつ、どういうタイミングで性行為を行えばいいのか?排卵日当日を狙えとか、排卵日前日がいいとかいろいろな説がありますが、精子と卵子の受精可能時間から考えてみましょう。

精子の受精可能時間

精子と卵子が出逢って受精するには、その両方が生きている必要があるんですが、実は、精子が女性の体内へ入ってからどれくらい生きていられるのか?には諸説あります。

3日〜1週間程度生きているという説が多いですが、受精するにはある程度の数の精子が必要なので射精から5日くらいが受精可能な期間と言われています。

卵子の受精可能時間

では卵子の受精可能時間はどれくらいでしょう?

卵子は排卵から24時間が受精可能時間と言われています。精子と比べてとっても短いですよね。しかも、射精とと違って排卵のタイミングは自分にも相手にもわかりません。そのため、タイミング法で1番大事なのは排卵のタイミングと狙うべき日を見極めることになります。

ではここから、タイミング法で狙うべき日を考えてみましょう。

タイミング法で狙うべき日は?

タイミング法で狙うべき日は?

結論から書くと、ベストタイミングは排卵日の2日前です。

なぜか?というと、たとえ検査をしたとしても、正確な排卵日や時間はわからないため、排卵が起こって卵子が卵管に入った時にはすでに精子が卵管にスタンバイしている状態にしておくのが1番いいからです。

実際にタイミング法を実施する場合、市販の排卵日予測検査薬(通称:排卵検査薬)で排卵日を調べます。排卵検査薬は「LH(黄体形成ホルモン)」という排卵30時間前がピークとなるホルモンの量を調べることができるものです。

多くの妊娠検査薬のサイトや説明書には「薄く線が出る場合はまだタイミングではない、濃い線が出た時に性行為のタイミングを持ちましょう」とあるのですが、濃い線が出るのは排卵前30時間前後のこと。

排卵検査薬は、1日に1回、もしくは2回、毎日同じ時間に使って検査をします。1日1回朝に検査している場合、上のグラフのように朝がピークであれば排卵日でも妊娠の可能性があります。

しかし、前日に薄い線だった場合でも、ピークがその後早めに来ていれば濃い線が出た時にはすでにピークからかなりの時間が経っていて、その翌日が排卵日ではなく排卵のタイミングがすぐそこまできてしまって入る場合もあります。

そうなると、排卵日と予測される日の夜には、卵子の受精可能時間である24時間は過ぎてしまっていることも…。

これらの事情を考えた時に、妊娠検査薬で薄い線が出始める排卵日2日前に性行為を行うのがベストと言えます。検査薬の説明書や医師の言うことと違う!と思われるかもしれませんが、検査薬で薄い線が出始めたらタイミング!と覚えてください。

タイミング法で気をつけたいこと

タイミング法で気をつけたいこと

タイミング法は、不妊治療の中では1番負担が少ない方法とはいえ、性行為自体が「赤ちゃんを『つくる』」という意識になってしまうものです。

生物にとって性行為は繁殖のためのものではありますが、人間にとっては、繁殖だけでなく夫婦の愛情を確認する行為であったり、行為そのものを楽しむものだったりもします。

それがタイミング法を始めて排卵のタイミングだけを意識するようになると、そこで夫婦の気持ちにズレが生じる可能性があります。

どちらか(女性の場合が多い)が妊娠することに必死になりすぎると、気分が盛り上がった場合でも「今日はタイミングじゃないから」と断ったりすることになり、夫婦のすれ違いの原因になることもあるんです。

タイミングを測るのも大事だけど、普段から仲良くしておくこともとっても大事なことですね。

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