「不妊治療」ってどういうもの?どういう種類の治療があるの?

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不妊治療ってどういうことするの?
とりあえず病院に行けばいいの?

この記事でわかること

  1. 不妊治療とは
  2. ステップアップ治療とは
  3. ステップアップ治療は有効なのか

この記事の信頼性

yacco*プロフィール

この記事を書いているわたしは、栄養士歴17年の元産婦人科勤務栄養士です。退職後はボディケアセラピストと並行してフリーランスの栄養士として母乳育児や妊活相談にのっています。

目次

不妊治療とは一体何なのか?

不妊治療とは一体何なのか?

こちらの記事↓で「不妊は病気じゃない」と言いながら「治療」の話をするのはちょっと矛盾を感じないでもないけれど、一般的に不妊治療と呼ばれているので、ここではそのように呼びますね。

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不妊治療をしようと思い病院にいった場合、まず初めに不妊検査をします。

検査の種類は病院によりますが、男性と女性とでは女性の方が多くの検査を受けます。

女性の検査()内は受けるタイミング

・問診(初診時)
・内診(いつでも)
・超音波検査(いつでも)
・卵管造影検査(月経終了から10日目まで)
・血液検査(検査の種類によって時期が違う)LH-RHテスト、PRL検査など10種類以上の項目について検査。いつでもできるものや月経や排卵に合わせてするものがある


※いつでも、というのは月経周期等に関係なく受けられるというだけで、実際の検査日程は病院からの指示で決まります。

男性の検査()は受けるタイミング

・問診(初診時)
・精液検査(いつでも)
・血液検査(いつでも)ホルモン検査・血液型検査(パートナーの血液型によって必要な場合のみ)

不妊治療というのは不妊を解消するための治療なので、これらの検査で異常が見つかればその異常を治療することで不妊を解消するように働きかけます。

異常が見つからなかった場合、下記で説明するステップアップ治療と呼ばれる治療へ進みます。

平均すると半分くらいの人がこの最初の検査で異常が見つかるので、そこから治療へと進んでいきます。

ステップアップ治療とは

ステップアップ治療とは?

ステップアップ治療とは、検査で特に異常が見つからなかったカップルが進む方法で、負担の少ない治療から順にやっていきます。

タイミング法

病院に通わず自分で試せる唯一の方法。自分で試す場合は市販の排卵検査薬を使用し、排卵日と性行為のタイミングを合わせます。

タイミングの取り方についてはこちら↓を参考に

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市販の検査薬では反応しづらい人や排卵周期が不安定な人の場合、病院でエコーで診てもらうことで排卵日を予測する方法もありますが、卵子の大きさや排卵のタイミングには個人差があるため確実とは言えない場合もあります。

人工授精

  • タイミング法を何度か行っても妊娠しない
  • 運動率や数など精子の状態が思わしくない(体外受精が必要なほどではない)
  • EDなど性行為が難しい事情がある

などの場合、男性から採取した精子を女性の子宮内へ直接届ける人工授精へと進みます。

この場合、女性の排卵に合わせて男性は自宅、または病院で精液を採取し、それを処理(精液から精子を分離、洗浄して雑菌等を取り除くなど)した上で女性の体内へカテーテル(細い管)で送ります。

精子の数や運動率の部分で問題があると診断された場合には、多くの精子を届けられるこの方法は効果的であると言われています。

ただ、膣内で射精された場合、子宮頸管(子宮の入り口)で自然に精液から精子だけが分離されて子宮内へ進むのですが、人工授精の場合はこれを手動ですることになるので、遠心分離や薬品などの手を借りて精液から精子を分離するんですね。この工程で精子に傷がついて人工授精の成功率が下がるとも言われています。

病院側から特に禁止の指示がない場合、タイミング法と並行して行った方がいいと思います。

体外受精

この方法は、元々は卵管が詰まっていて受精→着床へと進めなかった人のための方法でした。今では卵管が詰まっている人だけでなく、理由はわからないけれど人工授精で妊娠しなかった人や、男性の精子の数が少ないカップルなどにも適用されています。

女性のカラダから卵子を取り出し(採卵)、そこに男性の精子を振りかけて受精させ、受精が確認された卵子を女性の体内へ戻すのが体外受精です。精子の数が少なかったり運動率が悪い場合も、目の前に卵子がある状態まで持っていけるので妊娠への近道と言えるでしょう。

一般的には排卵誘発剤を飲みながら卵子が採卵に適した大きさに成長するのを待ち(この間3〜4回通院が必要)、採卵日前日・当日・受精確認(電話)・移植日の4日を過ごし、約2週間後の判定日を待ちます。

精子の状態やその他の理由で医師が判断した場合には、確実に受精させるために顕微授精(卵子に直接精子を注入する方法)を勧められる場合もあります。

ホルモンの関係で排卵を誘発させることと状態のいい子宮内膜を育てることの両立が難しかったのですが、卵子の冷凍保存技術が確立されてから、これを同時期に行わなくても大丈夫になったため妊娠の確率が上がったと言われています。

女性は通院にたくさんの時間を取られますし、薬も排卵誘発剤以外にもいろいろ使います。そして保険が効かないため、時間的・肉体的・金銭的全てにおいてかなりの負担となります。

負担は大きいですが、金銭面では自治体の補助もあるため、カラダに何かしらのトラブルを抱えている人、年齢等のリミットを考えた時に早めに確実に妊娠したい人などはこの方法に早期に取り組むのがいいと個人的には思います。

ステップアップ治療は有効なのか?

ステップアップ治療は有効なのか?

一般的なステップアップ治療を説明してきましたが、医療現場で実際に働いていた経験と、いろいろな女性の相談を受けてきた経験から言うと、ステップアップ治療にはあまり意味がないと思っています。

意味がないと思うのは特に人工授精の部分なのですが、このステップアップには明確な決まりはなく、全てが担当医の裁量で決まります。そしてほとんどの病院では、不妊治療の際に食事や生活習慣の改善指導は行われていません。

最近は食事や生活改善指導を行うクリニックも少しずつ増えているとのことなので今後に期待したいです。

卵管を切除していたり詰まっていたり元々細かったりと、卵管部分にトラブルを抱えている人などの場合は体外受精へ一足飛びに進むのが1番効率的でしょうし、トラブルがない人の場合、医療に頼るよりも先に食事や生活を改善することで妊娠しやすい体質へ変化することが多いのです。

なので、卵管やその他婦人科系のトラブルで自然妊娠が難しい場合は(もちろん医師の判断の元、ですが)体外受精が確実ですし、それ以外の場合は

  • タイミングの取り方が間違っている
  • 男女ともに授かりやすいカラダになっていない

など病院での治療とは直接関係のない部分で、自分で改善することができる場合があることも知ってほしいと思います。

体外受精へ進む場合も、自分のカラダを整えることで妊娠の確率が上がる可能性はもちろんあります。

授かりやすいカラダについてはこちら↓

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