妊娠○ヶ月っていつから数えるの?
この記事でわかること
- 妊娠の仕組み
- 妊娠がわかる時期
- 妊娠週数の数え方
この記事の信頼性
この記事を書いているわたしは、栄養士歴17年の元産婦人科勤務栄養士です。退職後はボディケアセラピストと並行してフリーランスの栄養士として母乳育児や妊活相談にのっています。
そもそも妊娠とはどういうもの?
妊娠とは
- 女性のカラダの中で作られた卵子と
- 男性のカラダの中で作られた精子が
- 女性のカラダの中(卵巣から子宮までの卵管)で出逢い
- 「受精」という反応をした後に
- 子宮まで移動し
- 子宮内膜に着床した状態
を言います。
番号を振ったのは、この全てが成功しないと妊娠が成立したとは言えないからです。
- 妊娠できる質のいい卵子
- 質(形状や運動率)がよく、数も十分な精子
- 精子・卵子共に妊娠可能な時間内に卵管で出逢うこと
- 「受精」できるか否か
- 卵管が狭い・詰まっているなどのトラブルがないこと
- 質のいい子宮内膜
それぞれにおいて、上記のような条件を全て満たしていなければ、正常な妊娠は成立しません。
もちろん、それぞれの項目に関して様々な因子はありますが、妊娠の成立の部分に関してだけでもこれだけの条件をクリアしなければならないんです。
結構大変でしょう?
これだけの条件をクリアして妊娠するのって、実はすごいことなんですよね。
妊娠したかどうかはいつ?どうやってわかるの?
妊娠したかどうか1番早くわかるのは市販の検査薬(↑こういうもの。尿をかけて判定)です。次の項で説明しますが、この検査薬を使って妊娠が判明するのは生理予定日から1週間以上経過してからです。
昔は2週間以上経過してからと言われてたんですが、検査薬の精度が上がって少し早くなりましたね。
検査薬は尿に含まれるhCG(ヒト絨毛(じゅうもう)性ゴナドトロピン)というホルモンの量に反応するので、生理周期が安定しているからといって数日遅れたくらいで検査をしても正確な判定ができない場合があります。
このホルモンは排卵日から10日たったあたりから分泌されるのですが、早期に検査をした場合に陽性反応が出たとしても、生理予定日付近に生理が来てしまうことがあります。
これは一旦着床はしたものの、胎嚢(たいのう、赤ちゃんを包む袋のこと)が確認できる前に化学流産してしまった場合です。健康なカップルでも30〜40%は起こると言われているもので、早期に検査をしなければ通常の生理と見分けがつかない場合が多いです。
そのため、検査薬は生理予定日の1週間後以降に使い、陽性反応が出たら産婦人科で検診を受けて、エコーで胎嚢が確認できた時が妊娠成立と言えるでしょう。
ただし、病院によっては胎児の心拍が確認できてからでないと流産の可能性も考えて「おめでとう」と言ってくれない場合があるので、言われなくても不安になったり落ち込んだりしないようのんびり構えていましょう。
もしこの時期に流産してしまう場合、それはもともとの受精卵に染色体異常があったことが原因です。何が悪かったんだろう…などと自分を責める必要はありません。
妊娠週数の数え方と出産予定日
妊娠週数は、最終生理の初日を妊娠0週0日として数え始めます。
ですので、先の項で出てきた妊娠検査薬を使うのは妊娠5週目に入ってから。検診で心拍が確認できるのが7週目くらいからなので、最初に受診した時には「次は2週間後にまた診せてくださいね」と言われる場合がほとんどです。
この2週間後の検診で心拍が確認されると、その後の検診の話に進んでいきます。
ちなみに、妊娠0週0日から3週6日までを妊娠1ヶ月というので、妊娠がわかった時にはどんなに早くてもすでに妊娠2ヶ月に入っているということ。妊娠1ヶ月の真ん中が受精日なので、理解しにくく感じられるかもしれません。
そして、この方法で数えた場合に、出産予定日となるのは40週0日です。最終生理の初日から280日、排卵日から266日が出産予定日となります。よくお母さんは十月十日の間お腹で赤ちゃんを育てるというけれど、実際には9ヶ月程度なんですね。
この記事では妊娠の仕組みについて説明しました。
次は近年増えていて、悩んでる人も多いと言われる「不妊」についてお話しますね。
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