BFHじゃないと母乳育児は難しいの?
この記事でわかること
- BFH以外の場合の病院選びのポイント
- ここだけは気を付けたいこと
- 病院にお願いしたいこと
この記事の信頼性
この記事を書いているわたしは、栄養士歴17年の元産婦人科勤務栄養士です。退職後はボディケアセラピストと並行してフリーランスの栄養士として母乳育児や妊活相談にのっています。
母乳で育てたいならBFHじゃなきゃダメなの?
こちらの記事↓で、母乳で育てたいならBFHが最適だと書きましたが、BFHじゃないと母乳育児ができないわけではありません。
わたしはBFHに認定された産院に勤めていましたが、1人目出産時には家庭の都合で別の産院で出産して母乳育児をしました。
そう言われるかもしれません。
しかし、母乳が出るメカニズムやそのために気を付けるポイントを押さえておけば、BFHじゃなくてもスムーズな母乳育児は十分可能です。
例えば前のページで挙げた『母乳育児成功のための10ヶ条』。この10個の中でも特に押さえて起きたい項目を覚えておきましょう。
もう1度こちらのページ↓で10ヶ条を確認しておきましょうね。
この10ヶ条は病院側が行うべき項目ですが、母乳育児をしたいと思っているなら知っておいたほうがいいものです。
中には病院だけでなく自分の努力で取り組めることもあるので、次の項ではそこを見ていきましょう。
10ヶ条の中で特に押さえておきたい項目
母乳育児成功のための10ヶ条の中で、BFHではない病院で産む場合に押さえておきたい項目をお伝えしますね。
- 出生直後から、途切れることのない早期母子接触をすすめ、出生後できるだけ早く母乳が飲ませられるように支援する(4)
- 医学的に必要がない限り、母乳以外の水分、糖水、人工乳を与えない(6)
- お母さんと赤ちゃんを一緒に居られるようにして、24時間母子同室をする(7)
この3つです。
この3つは母乳育児をする上で必要なことで、BFHじゃない病院で出産した場合でも、ママが自分で意識したり病院側にお願いすることで実現できることなんです。
母乳が出るメカニズムはまた詳しく書きますが、母乳は赤ちゃんを産んだからといってすぐに出るというものではなく、赤ちゃんに吸われることで必要な量が出てくるもの。この3つは母乳が出るようになるために必要な項目なのです。
BFHじゃない病院の場合、医師にお願いしておきたいこと
上の項で10ヶ条の中で押さえておきたい3つを紹介しました。
この3項目をそのまま見せてもらってもいいのですが、この3つを実行するために何をお願いすればいいのか考えてみましょう。
(4)は、産後30分以内に母乳をあげることでママのおっぱいを覚えさせて母乳が出るためのスイッチを入れることが目的です。
と伝えましょう。
(6)は、母乳は最初から出るものではなく赤ちゃんに吸われることで出る量が増えてくるものなので、最初は足りなくて当たり前なんですね。
赤ちゃんは『お弁当と水筒を持って生まれてくる』と言われるように、1割程度の体重減少は大丈夫。最初は出なくても吸わせることで母乳は出るようになってきます。
吸わせないと出ないと聞いてるので、どうしてもの場合以外ミルクもなしでいきたいです
と伝えましょう。
「入院中くらいはママにもゆっくり休んで欲しいから、夜は赤ちゃん預かりますね」という病院があるのですが、夜の方が母乳の分泌に必要なホルモン(プロラクチン)がよく出るので母乳は出やすいんですよ。
(7)はそれに関連した項目で、母乳は赤ちゃんのリズムに合わせて、欲しがる時に欲しがるだけ吸わせてあげることでだんだん出るようになるんです。
そして、産後のママはホルモンの関係で短い睡眠時間でも熟睡できるようになってるので、授乳の隙間時間で赤ちゃんと一緒に寝れば、十分カラダを休めることはできますよ。
と伝えましょう。
母乳で育てたいのなら、これらを受け入れてくれる病院を選ぶのがポイントです。
各病院でどこまで受け入れてもらえるかはわかりませんが、このような感じに、入院予約を入れる前にお願いしてみましょう。
BFHじゃなくても、ご自身が納得した病院で産めるような病院選びをしましょうね。
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